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2007/11/10//Sat * 08:47
●○エンブリオ 上/下

エンブリオ (上) (集英社文庫)エンブリオ (上) (集英社文庫)
(2005/10/20)
帚木 蓬生

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エンブリオ (下) (集英社文庫)エンブリオ (下) (集英社文庫)
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書店で見かけてなんとなく気になった作品。
ドラマティックさはあるが割と淡々ともしている。
主人公・岸川は法律の裏をつく名医であるが
冷酷無情なようでいて人間らしい一面も見せている。
だからこそ彼の行動は現実味を帯びて感じられる。

いろいろな伏線が張られていて
岸川の行動もひとところに留まらない。
ひとつではないやり方、ひとつではない犯罪を犯す。
だから読者はあっちへこっちへと移動する彼の行動を
飽くことなく追うことが出来る。

しかしその留まらない様々な行動も
向かう先はただ一つである。
つまり全てここに繋がっている―"エンブリオ"。

小説として単に楽しむのならここまでだが、
現実問題と照らし合わせてみるとすれば
切に迫るものもある。
胎児からの臓器提供、男性の妊娠実験、
けして現実からかけ離れたもののようではない。

患者がそうとは知らず医者の実験台になっているなどは
もしかしたらもう既に幾つもあるかもしれない。

しかもこの小説は、
多くの罪を犯した岸川が赦される形で終わっている。
ハッピー・エンドはその後彼に訪れる波紋とも見て取れるが、
その後何によっても追及されない可能性も大いに残されている。
読み進むにつれ、最終的には裁かれるのだろうと予測していたので
この終結は意外だった。

・期待に対する満足度
・また読みたい度
・お勧め度
------------------------------
勝手に採点

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