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2007/01/18//Thu * 02:11
●○DANCE BOX Selection 16

DanceS16.jpg


20分×4作品が上演された。
すべてにおいて新しい発見があり、非常に面白い舞台だったと思う。


①佐藤健大郎「誰の空」
振付・出演:佐藤健大郎
喜びの瞬間が落ちてくる

4人中1発目で、出だしの掴みはばっちり。
「壁に立つ」というCGでしかできないようなことを感覚的に体現していて(私はそう感じた)新鮮だった。
音楽はコンテンポラリーらしからぬ、映画「雨に唄えば」の主題歌。確かSing’in Rain?
照明も出だしから明るかったので、それも含めて新鮮。
ただその後は、夢中になれる部分は少なかった。
こんな動き、あんな動きと、動きの連続にしか思えず、何を表現したいのか私にはよく分からなかった。
よくあるコンテンポラリーといった印象しか持てなくなってしまった。
無機質にやりたいのか、それともそうではないのかが曖昧で、どう観ればいいのかこちらも分からなくなってしまった。
動きのアイデアは量があると思った。


②KIKIKIKIKIKI「どんどん駄目になってゆく」
振付・演出:きたまり 出演:平田里奈 衣装:園部典子
あさはかで ずうずうしくて あつかましくて いいかげん
あられもないごまかしようのなさが浮きあがる ただひたすらのシュウチャクを。


これは物凄く物凄かった。
最初から1/3ほど経過したところで、髪をあげ顔を見せる振付があるんだけれど、そのときは「ああ、まだ顔は見せないでほしかったな・・」と抵抗を感じた。
しかしそれを除けば、振付も演出も踊りも衣装もすべて完璧だったのではないだろうか。
魅せる演出。ダンサーも魅せ方がうまいうまい。
みずぼらしくて、色気がある踊り。世界観。
ほとんどのコンテンポラリーが、独特な世界観を出そうとしていると思う。
少しふつうでないものを創ろう、ふつうでないものを魅せようとしている気がする。
この作品は違った。最初に出てきたダンサーそのものが既にふつうでない。
存在そのものが特異、そして彼女にとっての「自然な世界観」が舞台にある。
だから作られた感やわざとらしさがまったくなし。
素直に特異な存在である彼女がそこにいるだけのこと。
観ていてとても気持ちが良かったし、素直にその世界に入り込むことができた。
全身全霊の踊り方もエネルギッシュで個人的に好きだし
この人は本当にこういう風に生きているんじゃないかと思うくらい“彼女”を生きてた。
このカンパニー、冒険家ですね、みんな。
なんかこの作品観てそう思った。きっと次に別の作品を観に行っても、また別の新しいもので唸らせてくれそうな感じ。ぜひ、次の作品も観たい。
終わり方はもうプラスアルファがあってもいいんじゃないかと思ったけど、あの終わり方じたいは好きです。音楽のセンスばつぐんだし、本当こういうものを選ぶって冒険だなぁと感服、脱帽、感服。
4つのなかで私にとってのベスト1位です。


③南弓子「耳とミーとヒー」
構成・演出・振付・出演:南弓子
出演:竹ち代毯也
遠くの地震
近くの地震
みみをふさいで聞こえるのは
あなたの音か、わたしの音か
ここか、あそこか、どこか
探しにいくのは、ちぎれたからだ
しんぞう、けっかん、のうみそとかんせつ、めんたま、かきあつめて、
あいにいこう



先駆的だった。
多くは、容姿が関係していると思う
彼女の容姿は不思議で魅力的。
子どものようにも見え、人形のようにも見え、死体のようにも見える。
身体も、すらりと背が高いながら、ちいさくも見える。
しかし多くは表情で、その表情が殆ど(まったく)変わらないのに変化をしてみせる。
彼女はすんごい素材だと思う。
そして踊り以外に何もないような・・それほど舞台の上で生きているからだろうが、そんな感じがする。
振付じたいはあまり印象に無く、演出がよく記憶に残っている。
扉の演出は、「圧巻」の一言だった。
その扉を入っていけば、彼女は殺される、と私は思った。
男性ダンサーとは同じ空間にいながら別の次元を生きている感じ。
ただ次元と次元との距離も一定ではなく、扉の演出がある部分では一時的に近づいていたような気がした。
最後はこれまでにない近い(物理的な)距離に居ながら、もっとも離れて終わり、という感じがしたけれど、この解釈が正しいのかどうかは分からない。


④山田知美「駄駄」
構成・演出・振付・出演:山田知美
あなたのすべてでみてほしいわたしのすべてをさらすから


若干25歳の抱えているものかと。驚いた。
何を背負ってるんだ、あなたは、と思った。
いたってシンプルな構成、演出、振付。
見えてくるのは、もう色々なものが次々と。
社会への不満、現状への不満、欲求、どうにもならない気持ち、やるせなさ、ふがいなさ、悔しさ、みじめさ
それから恐ろしさ。
なんていう大きな恐怖を彼女は抱いているのかと思った。
プログラムに書かれた言葉<あなたのすべてでみてほしいわたしのすべてをさらすから>と作品とは、ほかの3つのそれに比べて一番マッチしていた。
まさにそのとおりで体当たり、すべてを出し切ること・・に重点を置かれ、位置もセンターのみを占め、観客に面と向かった。
繊細な表現も出来る彼女だが、それをせずただただ大胆だった。
たぶん、私の知るかぎり繊細な表現よりも大胆なもののほうが難しい。
「コンテンポラリーはやらないほうがいい。あれはただの自己満足だ」という人がいる。
彼女の作品にも賛否両論あるかもしれない。
こちら側が受けとめようとしても、しきれない程の感情をぶつけてくるのだから。
でも私は彼女を応援していきたい。
彼女の作品を観ていきたい。
おそらく、今はまだまだ未熟なダンサーなのだろう。
でもその無鉄砲さが好きだし、あんなに裸になることは誰でも出来るわけじゃない。
エネルギーのある、いい意味での若さ。
前作からずいぶん吹っ切れてて、圧倒された。帰り、ちょっと泣きそうになった。
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