--/--/--//-- * --:--
●○スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



2006/06/26//Mon * 19:20
●○踊りに行くぜ!!Vol.6 (10月7日公演)

オーディションは観に行ったことがあったけど、正式な『踊りに行くぜ!!』公演は初めて。
オーディション公演は\500で入れるので「今回もそのくらいかな~」と勝手に思っていたら
一般前売\2000だった。大学生なので\1500で入れたけど。
でも、\2000でも安い!もっと出してもいい、そう思える公演だった。
出演者は5組。休憩を入れて2時間の上演。
とりあえず、それぞれについて感じたことを。

『LV4』(松山男組)
4人が舞台上を歩き回る冒頭部分、そのときから雰囲気は並ではなかった。
すでに振付師の力が感じられた。
彼らが交差し合って歩き続けるうちに、不思議な気分にとらわれた。
誰かと誰かがすれ違う瞬間に、胸が高鳴るようになった。
一瞬も目を離すことのできない緊張感があった。
歩きの部分はかなり長かったが、「いつまでやるんだろう」と思う前に
見事に切り替えてみせた。
それは他の部分でも同じことで、すべてにおいて飽きさせず、
とにかく次から次へと新しいものを出してみては目線を釘付けにさせた。
終始振付師の凄さを感じさせられた。
4人の出演者も、振付の意図を充分に汲み取り、なおかつ“自分で”踊っていたように思う。
ダンスにおいては女性の肉体こそが最も美しい、と私は思っていた。
だが同じように男性の肉体も美しいものだということを初めて感じた。
はじめに服を脱ぎ始めたときはその必要性がわからなかったが、
(むしろそういう振付は多く、私はそれがあまり好きではないので
「またか」とさえ感じた)
中盤から終盤にかけて、裸体でなくてはならない意味がしっかりと見て取れた。
裸で彼らの動く姿の美しさ。
また、強く感じたのは照明の効果である。
とくに序盤は照明ありきのシーンだった。
音響も照明もフルに活用されており、とにかく手が込んでいた。


『零レユク』(砂金範子)
これも照明、そして小道具が効果的だった。
ダンスで小道具を出すのはなかなか難易度が高いと私は思う。
出したからには使わないといけないし、使い方によっては
「出した意味があったのか」「なくてもよかったんじゃないか」と非難されることも多い。
途中で小道具のもつ意味が失われることもあり、
小道具を使った振付はほんとうに難しいと私は感じる。
そんな中、ここで使われた椅子の効果的だったこと。
椅子といっても、どんな椅子でも良かったのではなく、
形・重さ・幅・背丈・デザイン・背もたれ、すべてがその椅子でなくてはいけなかったのだ。
それだけ、彼女が「その」椅子を生かしていた。
同時に、椅子も彼女を生かしていた。
その相乗効果のせいか、彼女と椅子が同じくらい大きな存在感を持っていた。
彼女の動きは豊かで、インスピレーションを刺激された。
やっていることの一つ一つは、どこかで一度は見たような動きなのだが、
組み合わせが独特なのか、「次はこういくだろう」という予想を常に裏切られる。
なので面白く、また想像することが楽しくなってくる。


『アニメカ』(ホナガヨウコ)
とにかく新鮮。
「ダンス」という定義の幅を感じさせられた。
踊り手に対する興味といえば、このダンサーがダントツだ。
普段の彼女はどんな人なんだろう?と興味が湧き上がってやまない。
そのくらい彼女は魅力的だった。
くるくる変わるのは、動きはもちろん、顔の表情も。
声を出してみたり、ヒーローぶってみたり。
スライドも、一部分だけにもかかわらず空気感を損ねることなく使われていて感心した。
ダンスを観ているというよりは、彼女の部屋を覗いている感じ。
ホナガヨウコというダンサーによって演じられた彼女の日常を見ている感じだった。
そこに徹していたところも良かったと思う。
もちろん彼女自身はもっと他の動きもできるだろうし、ダンサーっぽく踊ることも可能だろう。
だけどそこをあえて出さなかったところがこの作品をより良くしているのだと思う。


『Swing Spot』(山田知美)
この作品が正式な場で発表されるのを観るのは、これで三度目になる。
最初の二度目までは、実は1年ほど前のことになるが、
そのときに受けた印象とは随分変わっており、工夫が感じられた。
だが前のほうが私は好きだ。
そう思うのが振付のせいなのか、今日の踊りのせいなのか分からない。
だが前のほうがガンガンとこちらに向かってくるものがあった。
舞台との距離は今日のほうが何倍も近いのに。
印象が変わったといったが、少し毒が入った気がする。
もちろんそれは構わないし、どんどん変化し続ける作品であってほしいと願う。
残念だったのは、彼女のダンサーとしての魅力が充分に表現されなかったことだ。
髪を生かした振りだったが、少しそこに固執しすぎてはいなかったか。
制約もいいがそこから解き放たれる瞬間も見たかった。
彼女の肉体はとても魅力的である。
線の柔らかさが、柔軟な動きにつながる。
人の身体は自由自在なのだとさえ錯覚するのだ。
そう感じられる瞬間がもう少し欲しかった、というのが正直な感想だ。


『抜粋近作短編集』(三浦宏之)
出演者のなかで一番余裕があり、落ち着いていた。
場慣れしている雰囲気は、最初からあった。
彼のやりたいようにやれた舞台だったのではないだろうか。
ただ踊り手と観客の気持ちのズレを、僅かではあるが感じてしまった。
面白い作品ではあるが、密度の濃い序盤にくらべて
後半はもう少しどこか省かれてもいいように思った。
序盤はとても面白い。
二本の足の位置を動かさずに、10分ものあいだ人を飽きさせない踊りができる。
すばらしい力だと思う。
表現のノウハウを知っているのは彼がダントツだ。
だが悟りすぎているあまりか、芯から訴えかけるという面では欠けていたと思う。
面白いのもいいが、次はもっと自分と向き合った作品が観てみたい。
スポンサーサイト


[TOP]
copyright (C) 2006 呟き、緑茶を片手に/// all rights reserved. [ template by *mami ]
//
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。