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2006/05/31//Wed * 01:18
●○フジ子・ヘミングの軌跡

フジ子・ヘミングの軌跡 フジ子・ヘミングの軌跡
菅野美穂 (2004/03/17)
ポニーキャニオン

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期待よりよかった。すごくよかった。
菅野美穂だからまあ間違いってことはないだろう、ぐらいの気持ちで借りたんだけれど。
シリアスで暗い映画…っていうよりは、まじめな映画だっていう印象をうけた。すごくまじめに作ってる。
全体を通して、体の動きとか指とか音とか楽譜の書き込みとかに関しては、現実味に欠けるところはあって、それはきっとピアノに関してほとんど無知なわたしでもそう感じちゃうってことは、きっとプロから見ればいろいろ突っ込みどころ満載な映画なのかもしれないけれど。
でも、それにも勝るくらいのたくさんの感動がある。観終わった後に残るのは、断然そっち。

いちばん印象に残っているのは、フジ子が母親に反発するところ。
小さいころから親が敷いたレールの上を否応なく歩かされてきて、
自分にはそれしかなくなっているっていうのを実感している。
本来なら若くてほかの可能性もたくさん秘めている時期なのに、フジ子にはピアノしかない。
すがるように生きているんだよね・・最初は。
ピアノでつまずくことは、フジ子にとっては人生につまずくことと同じ。
家で母親の指導を受けているから、物理的な逃げ場もないし。親が敷いたレールって、何にも増して強い。
脱線したくてもインプットされているんだし。このレールしか走れない、って。あらかじめ。
だから途中で母親が「自分のことは自分で決めなさい」って言っても、
子供にとってそれはもう無理だよね・・。だけどフジ子の母親は、それさえも
「甘ったれるんじゃないよ」と言って叱る。フジ子の母親に対する苛立ちとか、憎いと思う感情を、
菅野美穂はよく表現していたと思う。本当に彼女はすごいよ。微妙な表情でぜんぶ表してしまう。
演技に見えない。ぜんぶリアル。
はじめは菅野美穂がフジ子・へミングっていうのにいまいちピンとこなかったのに、観ていたら本当にピアニストの顔になっている。ピアノがない部屋で、楽譜を見て架空演奏しているシーンなんてまるで何かが乗り移っているみたいだった。道端で倒れこんで、視線の先にオレンジを見つけるシーンもそう。
あそこは特にすばらしかった。あの「おいしい」の台詞を、あんなにすばらしく言える人なんていないよ。

結局彼女は自分の意思でピアノを選んで、親が途中まで敷いたレールの続きを彼女自身の力で繋げてゆくわけだけれども、もし自分だったら・・って考えると、怖くなる。
強い女性だよね・・。意地があって、絶対にやってやるっていう気持ちがある・・。そしてその意地は、まぎれもなく厳しい母親のおかげで身についたものには違いない。

いや、菅野美穂ってすごいよ!見る目が変わった。すごい。
あ、あとこの映画にはドイツ人がたくさん出てきたけど、ドイツ語の響きがわたしは好きなので大変心地よかった。
やっぱいいなー。野際陽子がふつうの人の役っていうのも新鮮だった(笑)。
あと子役も上手い!観てよかったな
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