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2006/06/26//Mon * 18:57
●○ふたり

ふたり ふたり
唐沢 寿明 (1996/04)
幻冬舎

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映画『ラヂオの時間』を観て彼の演技に感服した私は、古本屋で見つけたそれを迷うことなく手に取った。
文章というのは飾りっ気のないもので、一次元の世界である。
誰かが書いた本を読むことは、彼の脳内を冒険しているようで楽しい。
とりわけエッセイは、「彼」に対する興味をほどよく満たしてくれる。

しかしながら、この『ふたり』はいくらかの意味で小説のようでもあった。
どこからどう見てもエッセイじゃないかと人は言うかもしれないが、
不思議なことにそれは私に小説のような波動を感じさせた。

まず表装だ。筆者の名を知らなければ、いや知っていたとしても、
それはおとなしい小説のような印象を与える仕上がりになっている。
次に人はページをパラパラとめくってみるだろう。
すると活字の調子も、なんとなく文章の感じも、やはりそれっぽい。
目次を見るまで、これが俳優のエッセイ本だという実感は湧かない。

しかも不思議なことに、すべてを読み終えた今でもこの本は私に小説感を与えたままなのである。
中身は確かにエッセイであった。経験談、ドキュメンタリーであった。
しかし、今まで読んだことのあるエッセイ本とはどこか違う。
それはその体験談が、まるで小説を読んでいるかのように、流れに沿って書かれているからである。
このエッセイは、「おれ」という主人公の、リアルな物語なのだ。

内容に関して言えば、ここでは書ききれないほど感銘を受けた。
言葉にすると軽くなってしまいそうで心配だが、
それだけの経験をしたからこそあれほどの演技ができるのかもしれない。

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